作業着市場からカジュアル市場に進出するワークマンは新規参入なのか?
皆さんのお住まいの地域でも必ず目にしたことがあるであろう、黄色と黒の看板が目印のワークマン(WORKMAN)。
現場で働く人達に向けた商品展開で、作業着専門店としては圧倒的なトップシェアを誇っています。
そんなワークマンが今後、『ワークマン プラス』という業態で一般向けのカジュアルウェア市場にも進出するそうです。
これは一見畑違いの業種への新規参入とも取れますが、実はそうではないんです。
潜在ニーズをターゲットとした横展開であると言えます。
現場だけでなく一般向けのニーズがあった
なぜ横展開なのかというと、実は気付かないところで一般向けにカジュアルウェアとしての需要があったからです。
例えば、高機能の風を通さない防寒着はツーリングや釣りを楽しむ人に向けての需要がありました。
軽量でストレッチの利いた防水ウェアは登山などアウトドアを楽しむ人に向けて需要がありました。
油に強い防滑シューズは妊婦さんに向けての需要がありました。
このような作業現場とは関係ないシーンでも活用出来るというのがSNSやブログなど口コミで広がっていきました。
ワークマン自身も「なぜこんなに売れているんだ?」と不思議に思い調査した結果、潜在ニーズが発覚したそうです。
さらに、ニーズや要望に合わせて商品の改良や新色の追加も行っています。
独自資源の横展開
ワークマンの商品は過酷な現場でも耐えきれる強度と高機能でなくてはなりません。
さらに、作業着ということで価格はお手頃価格でなくてはなりません。
作業着というジャンルに特化してきたからこそ、上記に対応する独自のノウハウを持っています。
事の発端は一般ユーザーの口コミという形でしたが、このノウハウという独自資源があればターゲットが変わってもニーズがある限り何も問題はないでしょう。
ライバル企業からしてみれば他業種からの新規参入にみえますが、ワークマンからしてみれば独自資源を活かした横展開です。
ロープライス&高機能ということでカジュアルやスポーツウェア市場のシェアを今後どんどん獲得していきそうですね。
とても良い事例で参考になりました。
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