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ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)とは、科学的に言うと、モノマーの結合部分がエステル結合による長鎖上状高分子からなる繊維を指します。 と言われても正直ピンと来ませんね^^;僕もです(笑) 世界でもっとも生産量の多い合成繊維で、ナイロン・アクリル・ポリエステルを3大合繊と言います。 世界で生産される全繊維のうち、綿が1,900万トン/年間で1位で、ポリエステルが1,800万トン/年間で2位です。 ドラフトのある福井県ととても密接な関係にあり、ポリエステル織物の生産量は、福井県が全国1位で繊維王国と呼ばれる所以となっています。 では、合成繊維と聞くと、どういう印象を持ちますか?? この業界に入るまでの僕の印象は「天然繊維より安くて、質が落ちる」というざっくりとしたイメージを持ってました。 しかし、このイメージが大きな間違いだということに、勉強していくと気づかされました。 そもそも合繊や再生繊維などの人造繊維は、もともとは天然繊維を目指して造られたものです。 その歴史は古く、1,891年にはじめての人造繊維が造られたそうで、ポリエステルは1,940年に誕生しています。 いまや科学技術の発展とともに、人造繊維もどんどん進化し、いまでは天然繊維を上回る性能をもつ繊維がたくさんあります。 今回は合成繊維の代表、ポリエステルの特徴を解説します。
長所: 非常に丈夫で、製品にするとハリ・コシがでる 耐熱性が高く、熱加工がしやすい 耐光性・対薬品性に優れる 短所: 帯電性があるため、ピリング(毛玉)が起きやすい。
第一にとても丈夫です。繊維のなかでもトップクラスに頑丈です。 家庭でガシガシ洗ってもへこたれませんし、伸び縮みが少なくてシワになりにくいです。速乾性にも優れているため、取扱いが簡単なイージーケア性が最大の特徴です。 また、美しい光沢があり、アパレル製品にするとシルキーな風合いを出すこともできます。 綿繊維の特徴である吸湿性・涼感・肌触りは確かに負けますが、天然繊維と違い生産量に制限がないです。 アパレルはもちろん、医療や航空産業、最近では宇宙産業などにも使われています。 天然繊維の欠点を補うために人類が造りだしたのが合成繊維などの人造繊維であり、天然繊維と比べ質が悪いということはありません。 それぞれの繊維に特徴があり、適した洋服があるのです。 written by…
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