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マーケットリサーチから見る
最新トレンドDコレディレクターが毎月注目のトレンド状況(トレンドアイテムやトレンドカラー)を徹底分析!今月は1月編 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。「一年の計は元旦にあり」という言葉をよく耳にしますが、何事も最初が肝心ということですね。 ファッションに置き換えるなら、「コーディネートの計はシルエットにあり」ではないでしょうか。ということで、今月はコーディネートのトレンドシルエットの作り方について徹底解説します。 基本的なシルエットについては、こちらで詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
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まず前提として、シルエットとはフランス語で「影絵」や「影法師」を意味します。ファッション用語では、衣服を着用した際に表れる輪郭の形状を指し、「ライン」や「シルエットライン」とも表現されます。つまり、シルエットはコーディネート全体だけでなく、アイテム一つ一つにも存在します。アイテムごとのシルエットにも意識を向けることで、さらにおしゃれ上級者に近づけるのです。
今期のトレンドシルエットをザックリ紹介します
ボックスシルエット
引用:https://fashionsnap-assets.com/asset/format=auto,height=800/dictionary/images/2023/08/jacket-96-railloader-jacket.png
ボックスシルエットとは、ジャケットやトップスなどにおいて、広めでウエスト部の絞りが少なく、寸胴の形状を示すシルエットのことで「ボクシーライン(boxy line)」とも称されます。特徴は、箱(ボックス)のような形状で、余分な装飾を省いてシンプルに仕上げられ、動きやすさと、見えない部分をスマートに見せる効果があります。
ビックシルエット
引用:https://fashionsnap-assets.com/asset/format=auto,height=800/dictionary/images/2023/08/jacket-23-engineer.png
ビッグシルエットとは、ゆったりと大きな形状をした服、あるいはそのように見える着こなしを指し 一回り大きなサイズを意図的に選び、大きく見せる工夫が特徴です。このようなシルエットは1970年代中期に流行した「ビッグルック」を起源とし、「ビッグアンドルーズライン」とも呼ばれています。
ショート丈
引用:https://image.uniqlo.com/UQ/ST3/AsianCommon/imagesgoods/474936/item/goods_53_474936_3x4.jpg?width=400
ショート丈とは、名前のとおり、丈を短くカットしたデザインのことです。トップスとボトムスともに、短いデザインが特徴です。 ボトムにトップスの裾がギリギリかかるくらいの物を選ぶとベスト。アウターにショート丈を選ぶことでインナーとのレイヤードを楽しむことができます。
バギーパンツ
引用:https://fashionsnap-assets.com/asset/format=auto,height=800/dictionary/images/2023/08/pants-67-baggy-pants.png
バギーは「ぶかぶかの」という意。股上が深く、ヒップから裾にかけて極端に太いシルエットが特徴です。 また、バギーパンツの裾を先細に絞った感じのものをバギー・トップやトップバギーと呼びます。バギー(baggy)の由来はバッグ(袋:bag)ようにぶかぶかで太いと言うところから名ずけられました。
コクーンシルエット
コクーンとは英語で「繭(まゆ)」のことで、ファッション用語では、まゆのような丸みのあるシルエットの事をいいます。 ボトムの裾のドローコードなどを引っ張りすぼめることで足首の細さを強調しスタイルアップ効果を見込めます。またミリタリーアイテムによく見られ、軍人のような男らしい無骨さも醸し出すシルエットです。
カーブシルエット
カーブパンツ(Curved pants)の名の通り、裾へ向かってゆるくカーブしたシルエットが特徴のパンツ。ハイウエストで腰回りをすっきり見せ、太ももは目立たちません。カジュアルにもクリーンにも着回しが自由自在です。
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Aライン
Aラインとは、正面から見たときにアルファベットのAに見えるようなシルエットを指します。 上半身のボリュームを控えめにし、下半身にボリュームを持たせるのが大きな特徴です。
非常に安定感のあるシルエットで似合う体型を選ばず、スタイルアップ効果が期待できます。また、見た目の重心が下にずれるので安心感を与える男らしいワイルドなシルエットでもあります。
ボックスシルエットやショート丈のトップスとバギーパンツやカーブパンツなど太めのパンツを合わせる事で簡単にAラインシルエットを作れます。上半身の体格がよく、細身のトップスが似合わない方はトップスはレギュラーフィット、パンツをもっと太いものにするなどシルエットの原則を意識しながら自分のスタイルに合わせてコーディネートしてみてください。
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Oライン
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卵のように丸いシルエットが特徴のOラインシルエット。 全体的にビッグシルエットになります。
上半身にビックシルエット、下半身にもビックシルエットをコーディネートするのが基本。大きめでルーズなシルエットになり、敢えて隙を見せる大人の余裕が感じられるシルエットです。
また、お洋服との対比で小顔効果も期待できます。ルーズなボックスシルエットのトップスやオーバーサイズシルエットのアウターとバギーやカーブパンツなどのワイドパンツを合わせる事で完成します。コクーンシルエットのパンツを合わせるとシルエットにメリハリがつくのでOラインシルエットコーデには特にオススメです。ただし、2020年秋ごろからこのシルエットはトレンドに上がっているので、いつ流行が終わってしまうか怪しいので注意しながら楽しみましょう。
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Xライン
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現在、流行最前線のXラインシルエット。上半身、下半身がワイドでボリュームがありつつもウエスト部分を引き締めることでメリハリをつけているのが特徴。ウエスト部分がシェイプしているコートや、ベルトを使って腰元をスッキリさせることでシルエットに立体感がうまれ、スタイルアップにつながります。ショート丈アウターにワイドパンツをあわせ、インナーをタックインすると更にトレンディな着こなしになります。女性的な美しいラインが作れるので、男性が取り入れるとよりエレガントな印象をプラスすることができます。女性的に見られたくないという方は逆に肩幅を強調する事でより男らしくかっこよく見せることができるのでぜひ一度チャレンジしてみてください。
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最後に
シルエット一つで、印象はガラリと変わります。アイテムを選ぶ際にシルエットにこだわることで、より自分らしいスタイルを作り上げることができます。トレンドに敏感なあなたも、日常的に取り入れやすいシルエットからチャレンジしてみましょう。今年はシルエットの魔法で、さらに魅力的なコーディネートを楽しんでください!