編み機メーカー島精機が取り組むサスティナビリティ
今日は和歌山市にある編み機メーカーの島精機製作所を会社見学させて頂くという大変貴重な機会を頂きました。
島精機といえば、ユニクロを有するファーストリテイリングと共同開発したホールガーメントというニットで今業界で注目されている企業です。
編み目(繋ぎ目)の無いニットウェア。
体にフィットしたキレイなシルエットを出せるのが特徴。
形、サイズ、編み柄などをCADでプログラミングするだけで自動横編み機が1着丸ごと編み立ててくれる。
糸はほぼ必要な分だけしか必要とせず環境にも優しい。
他が真似しようと思ってもなかなか真似できない技術。
未来的で革新的でECOなホールガーメント。ユニクロでは『3Dニット』という名称で9月上旬から販売開始されていますね。
そのホールガーメントの自動横編み機を製造する島精機では”サスティナビリティ”をかなり意識されていました。
サスティナビリティといえば、以前このバイヤーマガジンでも執筆しているお題でもあります。
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島精機製作所が取り組むサスティナブル経営
サスティナビリティとは、環境・社会・経済の3つの観点からこの世の中を持続可能にしていくという考え方のこと。
平たく言うと、これからの時代自社の売上げだけでなく環境・社会・経済の発展に努めていかなければならないという意味。
環境破壊産業のランキングでは1位の石油産業に次いで2位がなんとアパレル産業です!
なので特にアパレルに関係する企業は”サスティナビリティ”を意識しなくてはなりません。
アパレル産業の環境破壊の原因は主に2つ。
②過剰な流通、在庫過多による大規模な焼却処分で排出されるCO2
いかに無駄な在庫や無駄なサンプルを作らないか、いかに生地や糸の無駄なロスを減らすかです。
これらに対して強い意志を持って取り組んでいるのが島精機であり、それを具現化したのがホールガーメントやそれをプログラミングする独自のソフト開発です。
『ムリ・ムダ・ムラを無くす』
『必要な時に必要なだけ(just in time)』
これまでアパレルでは成し得なかった、まるでトヨタ生産方式のようなことを可能にしたのです。
ECO活動以外にも様々なことに取り組んでおられるのでしょうね。
日本でいち早く”サスティナビリティ”に取り組んできたファーストリテイリングから共同開発を任されるのも理解できます。
こうした様々な背景を知っていればユニクロの3Dニットの価値観も変わりますよね!
店頭で見かけた際は是非ホールガーメントをじっくり見てみてはいかがでしょうか。
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